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「よし。取り敢えず止血と少しだけだが傷を直した。
すまないな、私は回復系の魔法が得意では無くてな…」
エクレアは背中を向ける俺に言った。俺はすぐに振り返った。そこには手に付いた血を拭いているエクレアとレイラが心配で寄り添うウルフェンと俺の制服が上から掛けられたレイラが居る。
さっきより苦しそうではない。
「十分です先生。それより彼女を医務室に…」
俺はレイラを再び抱きかかえた。
「そうだな。案内する。」
エクレアはそう言うと早歩きで学園に向かう。俺とウルフェンもすぐに後を追った。
レイラの表情には苦しみが抜け、安心して眠っている感じだ。
それにしても非常に軽い。45キロ有るかな…おかげで運ぶのには楽だ。
そして暫く歩いて医務室に着き、保健担当の先生にレイラを見せた。
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