一人目の少女

2/7
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
『大関』 教師がある生徒の名を口にした 『あいつまたいないのか』隣を見る。そこが大関の席だった こいつの遅刻率は俺と同じくらいだ 二人合わせてクラスの不良生徒として名指しされてている だからだろう、よく気が合う そして、クラスの中で唯一心を許して話す人間だった 授業が始まる 俺は授業を寝て過ごした 一日の授業を終え放課後に大関は最後まで来なかった 結局、今日話しをしたのは、朝に会った女子生徒だけだった 部活に入っていない俺は、空っぽの鞄を手に取ると、生徒の合間を抜け教室を後にした
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!