最悪日和

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「美杉さん? いきなりゴメンなさぃ。 ちょっと…いぃかな?」 この一声が最悪の幕開けだった。 理名に、夢のような昨日の放課後の話をぶちまけている最中。 それはそれは… 髪が長くてサラサラで、目もパッチリしてて、クールそぅな控ぇめな感じの女の子からの呼び出しだった。 背も私より高いから、モデルさんみたぃ。 「ぇ…私? 何~?」 まさかと思ぅけど… 私、こんな美人さんな女の子にモテたってゎけじゃなぃでしょぅね? だなんてバカみたぃなことを考えて、ヒョコヒョコ図書室までついて来たのが間違ぇだった。 「…あんた、矢澤君のことが好きなんだって?」 は!? そぅ、人気のなぃ図書室についた途端、彼女の態度は豹変したのだ。 明らか、さっき『いきなりゴメンなさぃ』だなんて言ってぃたキャラじゃなかった。 しかも、何故それを知ってるの?! 私はWで腰を抜かしそぅになった。 「な…どぅしてそれを?」 かろうじて返すと、何と彼女は舌ぅちをした。 チッて! チッて、ぁんた! 「見てりゃわかんのょ。 うっとぃオーラが出てて、マジキモぃし」 初対面のあんたに何でそんなことまで言われなきゃなんなぃのょ。 「じゃぁあんたもそぅなの?」 怒りを抑えつけて尋ねる。 「…一緒にしなぃでくれる?」 呆れた。 何、この子。 「それ、こっちのセリフだけど?」 「どーでもいぃけど、矢澤君に近づかなぃで!」 は!? そこまで言ぅか?! 「目障りなのよ! 矢澤君は私のものなんだから!」 『もの』?! 好きな人をもの扱ぃするなんて私には到底出来なぃ。 てか、何も言ぇなぃ。 「ぁんた、美人さんかと思ってたら… ただのバカ」 それくらぃしか、返しようがなかった。 「バカにバカと言われたくなぃゎ」 ぁ…そぅ。 『美人』は否定しなぃんだ。 もぅ何だか、怒り通り越して笑ぇて来たよ。 「…んで、言ぃたぃことはそれだけ? 私、あんたのぉ小言聞ぃてられるほどヒマじゃなぃから」 「私には上岡 舞衣とぃぅ立派な名前がぁるんだけど」 あ~そぅですか。 まさかのここで自己紹介来たょ。
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