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始まり
始まりは冬
ちらつく綿雪と
煌々と輝く月と
瞬く星と
薄紅に染まった君の頬
一言一句が愛しくて
此方こそ宜しく・と
微笑んだ事さえ鮮明に
忘れるものか・と
脳に焼き付けた
君に借りた上着から
香る温もりに
蘇った頬の熱
雫と化した雪さえ
愛しくなり
指先でそっと撫でた
明日から目にする世界の眩しさは
きっとこの白銀の世界以上なのだ・と
胸が躍り天を仰いだ
君が居る事で色付いた
モノクロだった
僕の世界
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