始まり

1/1
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ

始まり

始まりは冬 ちらつく綿雪と 煌々と輝く月と 瞬く星と 薄紅に染まった君の頬 一言一句が愛しくて 此方こそ宜しく・と 微笑んだ事さえ鮮明に 忘れるものか・と 脳に焼き付けた 君に借りた上着から 香る温もりに 蘇った頬の熱 雫と化した雪さえ 愛しくなり 指先でそっと撫でた 明日から目にする世界の眩しさは きっとこの白銀の世界以上なのだ・と 胸が躍り天を仰いだ 君が居る事で色付いた モノクロだった 僕の世界
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!