Prologue

2/2
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
―――――始まりは 十年前の事でした――― 「ねぇ お兄さん、なんであの女の人の写真とってるのー?」 一人の少年が聞きました すると お兄さんはシャッターを切る手を止めて 遠いどこかを見ながら少年に言いました 「これが俺の精一杯の愛情表現なんだ……」 「あいじょうひょうげん?」 「そう!!こうやって陰から彼女を見守る(視姦)する事が!!」 はっきり言ってしまえばただの変態です でも 鉄の輪を手にはめられながらも熱く語る、そのありもしない使命感に燃える顔は…… 純真な少年の目には とても輝いて見えて―――― ………たんに、汗が夕日にテカってただけなんですけどね とにかく 少年の人生観を変えた出来事だったのです ――――そして………物語は始まります――――――
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!