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朗明 「次は②の呂布や曹操に捕まった妻子は？ という質問ですが………」
佐久彦「まあ、生きてるでしょ。
当時、劉備の軍団は拠点を持ったとしても小さな州程度の領地だった。とはいえ兵数千にも満たない傭兵集団だったのが、あの乱世の中で確固とした領地を得られてるのが、劉備軍の実力の高さを証明してるよ。身の振り方も良かったろうしね。
そんな精強な軍団とは曹操も呂布も表立っては戦いたくなかった筈だよ。現に呂布は劉備と義兄弟の契りをしてるし、曹操は何度もしつこく劉備を自分の陣営に誘ってる。乱世の二大英傑がそうするほどに劉備には魅力があったんだろうさ。
ちなみに、呂布が劉備の領地に攻め込んだとき、部下に劉備の妻子には決して手を出さないように厳命した、なんて話もあるしな。曹操の時は一緒に捕まった関羽がそれを許さなかっただろうよ。
以上より、劉備の妻子が曹操、呂布に殺されたってのは無いと思われますよ？」
貴真 「これは絶対なのか？」
佐久彦「いやいや、何冊かの本を平行して読んで意見が多い方を書いてるだけ。派生して出来た作品も多いし、何と言っても一八〇〇年前のお話だからね。確実にこうとは言えないよ」
朗明 「間違ってたら？」
佐久彦「ま、まあ、反論やお叱りは甘んじて受けますよ？」
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