1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
僕は早く大人になりたくて子供の僕へずっとサヨナラの言い訳を探していた
1990年 夏
気が遠くなるほど暑い夏だった
蜃気楼が造り出す街の風景
街の公園には水浴びをする子供達
それは何一つ変わらない日常の風景の片隅に君はいた。
これは小さな物語。
あれは夢だったのかも知れない‥
でも僕は確かに君と出逢った。
ひと夏の恋。
少年だった僕は少しの痛みと一緒に大人の階段を上がり始めた。
1990年 夏
僕と彼女の短い夏の物語は始まった。
優しい向日葵の香りが夏の風と一緒に頬を撫でていた。
最初のコメントを投稿しよう!