白血病

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『……先生、何かの間違いなんじゃないでしょうか…』 母親が懸命に医師に尋ねる。 『お気の毒ですが…検査の結果でも出ているように…お嬢さんは白血病です』 母親は、声を殺して目にハンカチを当て、泣き崩れた。 『治して…下さるんでしょうね?あの子はまだ高校生なんです…』 『最善は尽くします。』 淡々と話を進める医師。 『あぁぁ……どうしてウチの子が…何か悪いことでもしたんでしょうか………』 『お母さん、本人への告知はどうなさいますか?』
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