餅と蜜柑

昨日お正月でした

昨日お正月でした。
お正月といえば餅なので餅を食べました。

そしたら喉に詰まって、
私は死んでしまいました。

気付いたら沢山の人の中に居て、長い長い列が出来てました。

私は死んだから、
この人達は死んだ人達なのかな、と思って、隣に居たお兄さんに訊いてみました。

「お兄さん、お兄さんって死んじゃったからここに居るの？」

「うん、そうだよ。横断歩道渡ってる途中でね、トラックにひかれてしまったんだ」

「そうなんだ。その時、痛かった？」

「ううん、だってあっという間にここにいたから。あーあ、こんな事ならエリちゃんに告白しとけば良かったなぁ」

お兄さんは悔しそうに言っていました。

「お兄さん、ここ、どこかわかる？」

「さぁ？天国に行くか、地獄に行くか、別れる場所じゃないかな？」

「そっか、ありがとう、お兄さん！」

私は、とりあえずお兄さんのところから違う場所へ行こうと決めました。

私は小さな体を利用して、列をすり抜けて前へ進み出しました。