第19話『意外な展開』

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美子が三振に倒れ、続く打者は同じ右打者の真子。 バットを短く持ち、構えもかなり小さめだ。 美子の打席を見て対策を立てたのだろう。 その様子を見て古豪の強かさを感じる瀬名と、 「……」 特に感想らしい感想を持たない真琴だった。 「ハッハッハー、もう六番なのか。早いもんだ」 ブルペンから直行してきた絵美。 「準備万端か?」 「本音はあと一イニング欲しかったけど、まぁ、何とか“組み立てる”な~」 意味深に、それでいて楽しげに彼女は言う。 そしてヘルメットを被り、ベンチから出る。 次の打順は七番の圭織。 つまりは、そういうことだ。 真琴は自分の投球の変化に気付いていたが、それが何故なのかは気にしなかった。 抑えれれば結果オーライである。 (難しいこと考えてもどうせ分からないし、だったら最初から考えない) 本音はそれだった。 そもそも自分は同じように投げているつもりなのだが。
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