プロローグ

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今をときめくアイドルグループ『ΚING』。 俺はそのグループの一員で名前は如月直哉(キサラギナオヤ)と言う。皆からは『ナオ』と呼ばれ『ΚING』の『N』にあたる。 そんな俺も高校に通う歳になり、今岬学園(ミサキガクエン)の校門の前にいる。ただし……、 「うわぁ、何あのオタク!?」 「朝から嫌なもの見ちゃった~!!」 「オタクは社会のゴミよね!!」 ボサボサの髪型のカツラにダサい眼鏡。俺を見れば十人中十人が『キモいオタク』と答えることだろう。案の定、通りすがりの女子達に暴言を吐かれたばかりだ。 俺達のマネージャーからは素顔でも構わないと言われてはいるのだが、めんどくさがり屋の俺としては素顔を隠しての入学となったのだ。
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