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「ほら知世~!早く起きないと遅刻するわよ~!」
一階からお母さんの怒鳴り声が聞こえる。
確かに私はまだベットの中にいるけど、別に寝ていたわけじゃない。今日からまた学校に通わないといけないかと思うと体が思うように動かないのだ。
「…!!…………モグラ女!」
怒鳴り散らして何て言っているのか上手く聞こえなかったけど、最後のモグラ女だけ聞こえた。
モグラねぇ…
「はぁ~い」
私は気の抜けた返事を返してモソモソと布団から抜け出し、洗面所へと向かった。
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