一 目が覚めたとき、俺の

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 視界には規則的にポツポツと小さな穴が開いた壁が見えた。  次に視界の端にチューブみたいなものが何本も見え、中には透明な液体や白濁した液体が流れている。  消毒薬のような匂いがした。  他に何種類か匂いが混ざっているが、俺には分類不可能だ。  ピーとかカッカッとかカタカタカタとか規則正しい電子音が聞こえる。  周りを見たいが全身が何かで固定されているらしく指一本動かせない。  いや、もしかしたら手足に指なんて一本も無いかもしれないし、腕や脚だってあるかどうか怪しい。  下手をすると頭と胴体だけかもしれないし、胴体も半分無いかもしれない。  目と鼻と耳はある。  外形はどうであれ、俺は生き延びたらしい。
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