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愛しい愛しい沢田さん。
今と10年前のあなたは
変わらず優しく強く美しい。
けれどあなたは賢くなった。
いつも絶やさぬ微笑みの裏で何を思い感じているのか。
「ciaoランボ。」
「ciaoボンゴレ10代目。」
しばしの間微笑みあった
超直感で安全を直感したあなたは警戒を緩めた。
しかし完全には隙を見せないあなたはやはりどこか変わったと感じる。
表面上なんら変わっていないように見えるのに…
「ランボ?どうかした?」
「いいえ、なにも。それより何かお変わりはありましたか?」
たわいもない世間話。
けど俺にとってこの瞬間は何にも代えがたい貴重な時間。
いくら俺が守護者だといえ所詮は敵対マフィア。
同盟を結ぶという流れができはじめているもののボンゴレにとって自分のファミリーをとぼすつもりはないがボビーノは格下に位置する中小マフィア。
よくて傘下、妥当なのが吸収だろうと思う。
10年。
当時5歳だった俺は今や15歳。
一端のヒットマンとして仕事もやっと軌道にのったところである。
1番変わったのはやはり俺と沢田さんを取り巻く関係であると思う。
それでも沢田さんは俺にとっては女神のように常に美しい存在である。
消して手の届かない存在
高嶺の花
恋い焦がれてはならない
崇高なるお方
愛しています我が女神
あなたはあの漆黒の死神に捕われてこのイタリアの地に縛られている。
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