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世は鉛筆と鉛筆がぶつかり合う、百マス計算時代。
そんな猛者たちがひしめく時代、ある風の噂が世界を巡っていた。
“白金の鉛筆”
世にも美しい白く輝く鉛筆。(芯の部分はちゃんと黒)
それは本物の百マスラーではないと掴むことはできない。まさに幻の宝とうたわれていた。
しかし人々は、そんな噂ほとんど誰も相手にはしなかった。
「そんなものを見つける為に人生を賭けるのは馬鹿のやることだ。」
多くの者はそう言った。
しかし、そんなしがらみの中、ある少女は決意していた。
「私は白金の鉛筆を手にして、百マス王になる。」
そう彼女こそ
増田百合子 その人である。
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