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優「え」
凛「は」
習った作法を思い出しながらにっこり笑うと間の抜けた声がする
美「優さんの事は家の者に調べて貰いました。ご安心ください、他の人に話すことはありません。そのリストもちゃんと本物ですから」
優「あ、うん…え?」
呆然とした4人はきっといまいち理解出来てない
美「それと、そのリスト急いで集めたので優さんのやりたいことがあるか分からないんですけど」
優「ちょ、ちょっと待って?」
美「はい?」
優「えっと…姫野財閥って、もしかしてあの姫野財閥?」
美「その姫野財閥かは分かりませんが…」
優「いや、うん…このリストを見る限り答えは一つしかないと思うんだけど…美沙姫ちゃんが姫野家のご令嬢だったなんて…」
まあ天風学園に通うくらいだもん
ね…と納得している横で恵美さんは口が開いたままぼーっとしている
恵「姫野財閥って海外の大企業とも繋がってるっていう…」
凛「…姫野が?」
信じられないという様に言う佐渡凛はあたしを見る
美「まあ、あたし本人がお嬢様って感じじゃないですからね」
へらっと笑うと恵美さんが首を振る
恵「そんなことないわ!さっきの佇まいもお嬢様って感じだったもの!」
美「そ、そうですか?」
あまりの力説っぷりに驚きながら首を傾げる
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