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恵「そう、そうよね!お嬢様って感じだわ!素敵!」
目を輝かして手を叩くとうっとりとし始める恵美さん
凛「…母さんは昔から童話とか、洋館とかそういうのが趣味なんだ」
美「そ、そうなの?」
確かにこの家のメルヘン具合といったら本邸の姫野家を想定させるほどだ。
それにしても佐渡凛の呆れた表情はいつもの様子と然程変わりなく、密かに安心した。
また優さんに向き直り手を動かしながら説明する。
美「もう一枚は姫野財閥との契約書です。そこにサインをすれば姫野財閥の社員と認められます。ですが、もし契約が結ばれたとしても特別扱いや贔屓は出来ません」
…そして、それ以上に、厳しい世界が待っているかもしれない
"美沙姫、それがどういうことか分かってるか?他の社員や上司から妬みを買うかもしれないんだ"
"分かってる!でも佐渡凛のことを想って退職した事を隠し続けてた人なら乗り越えられると思うの!それにお父さんならそんなこと許さないでしょ?"
"…でもなあ。…言っておくけど姫野財閥に使えないやつはいらないんだよ"
"大丈夫!絶対そんなことない!あたしが保証する!"
思い返すとかなり強引な説得だったよなあ
お父さんは少し笑ったあと、あたしに質問した
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