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「あつい、です…」
そう無意識に口をついて出てしまうほどに、私の体温は上がっていて。
「…っ」
目の奥が痛くて…これは完璧に風邪を引いてしまったようです…
「最悪、です…よりによって、今日だなんて」
だって今日はアーサーさんとの約束があるのです!
一月も前から楽しみにしていたというのにあんまりです…
はっ!もしや先日のイベントで仏英本を出したせいでしょうか?!
それともその前の米英本?!
って私は何を考えてるのでしょう、まさかそんなことある訳ないじゃないですか。
………やっぱり英総受本のせいですかね…
だってしかたないじゃないですか!アーサーさんがあまりにも萌えなのがいけないんです!自重?なにそれ、おいしいんですか?
というか、あれ、な、なんか目が霞んでます…
目が!目がー!
………………………………………………
「…く………きく……おい………きく!」
…だれか私のこと呼んでます?
キラキラ綺麗な金の髪に、宝石みたいな翡翠の瞳。
「あ、アーサーさん。夢の中でもお会いできるなんて嬉しいです」
しかも抱きしめて下さっているなんて、と思わず頬が緩んでしまいます。
眠る直前まで、アーサーさんのこと考えてたおかげでしょうか。
それにしても、なんだか眠いです…
今も寝ているはずなんですけど。
夢の中でも眠いことってあるんですね。
熱のせいでしょうか?
アーサーさんも一目見れましたし、少しだけ…夢の中で寝てみることに…してみま…す………
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