見えない壁

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「っあ、あたし別にっ」 馬鹿にされたような気がして下を向く。 6歳も違う大人の男性にとって、私の気持ちや動揺は手に取るようにわかるのだろう。 彼氏なのに、なんだか学校の先生にからかわれているかのような感覚だ。 この人は今まで私とどんな話をして、どんなデートをして、そして、どんなふうに私に触れてきたのだろう。 そう意識したとたんに再び顔が紅潮した。
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