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少女は一人呟くと、布団を避け両足を床につけて立ち上がるとその足で台所へと向かった。
その近くにある冷蔵庫を開け、中にあったミネラルウォーターを取り出し口に流し込む。
そして、再び大きなため息を漏らした。
「あの夢は私に“何”を訴えているのかしら……」
*****
キーンコーンカーンコーン
夏休み明け学校の始業チャイムが鳴り響き、東人は自分の席に着いた。
東人の右側の席は、空席だ。
というのも、夏休み入る前にクラスメイトの一人が府外へ転校してしまったからなのだが。
それ故に、東人は少しばかり退屈をしていた。
(誰か転入してくるのかな)
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