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じろちょう「そして、時がたつにつれ、忘れていったもんもいたし、忘れたくても忘れられずに村をでっていったもんもいる」
じろちょうさんは、思い出すかのように空をみつめていた。
奈央「凜ちゃんを鎮めることはできますか?」
じろちょう「どうだろうなぁ。凜の憎悪は凄まじい。それが、何十年も残っている証拠じゃ。わしらの言葉に耳を貸さんじゃろ」
俺は、たしかにそうだと思った。もし、じろちょうさんの言葉を聞くことができるなら、とっくに成仏しているはずだ。
奈央「じゃあ、どうすれば・・・・」
せっかくここまでたどり着けたのに、為す術もない俺たちはこれからどうすればいいんだろか。
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