『差別』

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人は人を差別する 一つ一つの違う個は 一つ一つの差別になる 肌の色の違いさえ 人は差別をしてしまう 差別する それは習性 のしあがる為に生まれた一つの愚行 差別は心を喰らい 人を呑み込み 世界を動かす 差別できないものなどない そう思えたはずだった ただ一つ たった一つ 差別できないものがある 生きるということ 干渉されない一人一人に与えた権利 生きる 生きることをやめたとき 待つのは死 死体を喰われ腐り果て 屍となり灰となれば 新たな生きるが生まれ出る 人は差別を体験し 考え 悩み 苦しみ 乗り越え 強くなったか 否 人は学習することなく 同じことを繰り返す 人を差別し面白がり 自分は偉いと誇らしげ 自分を崇めと言いさえする それは嘘だと笑っているが すでにお前も喰われてる 差別という名の食者(しょくもつ)連鎖 差別という名の永久輪廻
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