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ここはVIP第二小学校。
毎年のように行われる離着任式。意外に良い先生ほど離任してしまうものだ。
そして、着任する教師は不思議と自分(この場では生徒達)になかなか馴染めない授業の勧める者が多い。
その中には、他校から来る教師ではなく、新しくこの春から教師を務めることになる者も数人交じっている場合がある。
そして今、体育館のステージ上には新たに着任する教師が並んで自己紹介をしていた。
そしてブーンもこの春から新たに教師を務めることになる、言わば新人教師だった。
ブーンのところにマイクが回ってきた。
( ^ω^)「え、えっと、皆さんおはようございます」
マイクを持つ手が震えている。やはり緊張していた。
生徒達「おはよーございます!」
流石小学校だけあって元気が良い。その迫力に負けてしまわないようにブーンは自己紹介を勧めた。
( ^ω^)「今年からこの学校の先生をやらせて頂きます、内藤ホライゾンですお。
僕は今年から先生デビューすることになりました。まだまだ不慣れなところもありますが、よろしくお願いしまし……お願いしますお」
緊張のあまり噛んでしまった。
多少の笑いが起きる。しかし、この笑いでブーンは若干緊張が溶けた気がした。
深々とお辞儀をし、次の先生へマイクを回した。だがその手に握られていたマイクは気付けば震えてなどいなかった。
(::□з□:)「ブヒッ……えー、今年からこの学校の先s(ry..」
全員の紹介が終わった。
こういう式に限って不思議と現れる熱射病患者や貧血患者にも出くわすことなく無事、式が終了した。
生徒達は教室に戻った。一方教師達は職員室へ向っていった。
どのクラスを担当するのか校長から告げられるためだ。
/,'3「えーー、では次。
内藤ホライゾン先生」
( ^ω^)「はひっ!」
/,'3「ほっほっほっ、落ち着きなさいな。
内藤先生には4-I(アイ)組を担当してもらうかの」
( ^ω^)「かしこまりました。」
こうしてブーンの小学教師生活が始まった
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