work is a lover.

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食事を兼ねた打ち合わせは4時間にも及んだ。 相手に挨拶をして見送りを済ませると、急いで本拠地である営業一課に戻った。 私の姿を見つけると、おかえりなさいという声が口々に聞こえた。私はただいまと返事をすると、上着をハンガーにかけてデスクに座る。 そこにはメモの嵐。一つひとつに目を通してチェックしていく。それを見て自分の中に組み立てた優先事項順に、電話をしながらメールをチェックしていく。 その中に“新しい統括部長”からのメールもあったが・・・読まずに放置。 他のメールに目を通す。 その一つに今企画している素材についての報告があった。その報告はこうだ。 『非常に良い材質ですが、御社の予算では難しいと思われます。』 私は眉間にシワを寄せながら添付された見積書を見る。 それを見ながら舌打ちをすると席を立ち上がり、タバコとライターを持って喫煙所に向かった。 社内では禁煙がブームなのか、愛煙家はどんどん追いやられる。 難しい顔をしたまま喫煙ルームの扉を開けた。ここはタバコの成分がびっしり住み着いていて、愛煙家の私でもいいニオイだとは到底思えない。 それでも止められないのがタバコというものだ。
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