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昼食をとって菜々美は10分前に目的地へ着いた
UKはたくさんの企業が入る総合ビルの最上階にある
中に入ると1階は広い受付とソファーが並んでいて、たくさんの人が行き交っている
菜々美が受付で名前を告げるとすぐに対応してくれ
ソファーに座って待っていると
「瀬戸サンですか!?」
後ろから声をかけられた
振り向くとそこには高級そうなスーツを身にまといメガネをかけた男性がたっていた
菜々美が立ち上がると
「お待たせしました。上村の秘書の東です。」
東は頭を下げ自分の名刺を差し出した
『airの瀬戸菜々美です。』
菜々美も名刺を差し出し互いに名刺交換をした
「ご案内しますのでこちらにどうぞ。」
東に菜々美はついていく
エレベーターに乗るとすぐにUKのフロアに着いた
フロアにもUKの受付があるが話が通っているらしく2人は素通りした
奥まで進むと社長室らしきドアがあり東はノックをした後ドアを開けた
部屋の中にはデスクと対面式のソファーにテーブルと入口とは違うドアがあった
「上村は他の仕事で少し遅れています。
申し訳ありませんがこちらでお待ち頂いてもよろしいでしょうか!?」
『はい。私が無理を言って忙しいのにわざわざ時間を作って頂いたので…だから何時間待たされても私は平気ですから気にしないで下さい。』
菜々美の笑顔につられたのか東は初めてくずした笑顔を見せた
「瀬戸サンは紅茶とコーヒーどちらがお好きですか!?」
『どっちも好きですけど、しいて言うなら紅茶ですね。』
「そうですか。私も紅茶が好きなんです。
とても美味しい紅茶があるので今からお入れしますね♪」
先ほどまでのお堅いイメージはどこに行ったのかと思うくらい優しい笑顔で微笑む東
『そんな…東サンもお忙しいでしょうから業務に戻られて下さい。』
「いえ、気にしないで下さい。
大事なお客様にお茶も出していなければ私が社長に叱られますから(笑)」
そう言うと東はお茶を入れに部屋を出ていった
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