【幽霊学校】

55/58
96544人が本棚に入れています
本棚に追加
/303ページ
「早瀬だな?ああ、よろしくな。とりあえず、こいつの面倒を見る奴が必要か」 杉浦さんは、辺りを見回した。 視線は陽子さんの前で止まる。 「陽子、お前みてやれ。ランキング上位者だから、ちっとは余裕あるだろ?」 「え、あたし!?あ、はい。良いですよ」 返事が確認にできると杉浦さんは、今度は与一さんをみた。 「あと与一。レスキューで神経機能の解除ができるまで、早瀬に毎日CP100添付してやれ」 「分かりました。じゃあ早瀬さん、今日の分はあとで添付しておくよ」 「……ありがとうございます。迷惑かけます……」 「ふーん……。一応分かってるんだ?なかなか頭良いね」 クスクスと笑みを浮かべる与一さん。 ほめてるのか、けなしているのか分からない発言。 ――と言うより、ちょっと怖い。 案の定、早瀬さんもびくついていた。
/303ページ

最初のコメントを投稿しよう!