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「とりあえず、俺は今日は帰ります。ですが、また休みが取れれば、洋平の様子を見に来ますので」
そう言うと増田さんは、辺りを見回し私の元へやってきた。
「あの、違ったらごめんなさい。アバターと似ているんで……あなたが八城さんですか?」
「あ、はい。そうです」
私は増田さんに軽くお辞儀をした。
「俺も自分のやり方で、白のイベント参加券を集めるの協力しますんで、頑張ってください」
増田さんは手を差し出してきた。
「ありがとうございます」
私は握手をしようと手をのばす。
まさにその時だった。
『……キャハハハッ!』
女の子の笑い声が、ゲーム内から聞こえてきた。
この独特の声……
――白面の女の子だ!!
私は急いでゲーム画面に目をやる。
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