幸せの150日

産婦人科

私の通っていた産婦人科は、カレのアパートから車で五分程の処にある個人の産婦人科だった。

知り合いの奥さんが、看護婦として働いていたし、何よりアパートから近いのが通うのに楽だった。

でも、亭主関白になったカレは一度も一緒に病院に来てくれる事はなかった。自分が仕事が休みの日に診察が重なっても、送ってくれる事さえなかった。

悪阻でフラフラでも、顔が腫れていたって、カレは私を構わなかった。

むしろ、カレの中では結婚したら彼女のランクから妻のランクに格下げされたみたいで、自分のモノだから何言っても、何しても許されると思っていたようだった。