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私はアカベに銅銭を投げると
「急ぐぞ!」
と、叫び 馬を蹴った。
アカベ「それと・・」
「ん?」
アカベが私にもう一言
申し上げるようであるので
進みだした馬を引きとめ
振り返る。
アカベは私たちに
背中を向け 去りながら
こう言葉を投げかけた。
アカベ「北条氏康の
病が悪化。
あの病は難病ゆえ
もう、長くは
持ちますまい・・」
動く・・
これは時代が動くぞ・・
アカベは
街道の脇の森の中へと
闇にまぎれるように
消え去っていった・・
てか、森の中に入るなら
虚無僧の変装・・
いらなくね?
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