第八十章 我が道

14/14
71100人が本棚に入れています
本棚に追加
/1370ページ
私はアカベに銅銭を投げると 「急ぐぞ!」 と、叫び 馬を蹴った。 アカベ「それと・・」 「ん?」 アカベが私にもう一言 申し上げるようであるので 進みだした馬を引きとめ 振り返る。 アカベは私たちに 背中を向け 去りながら こう言葉を投げかけた。 アカベ「北条氏康の  病が悪化。  あの病は難病ゆえ  もう、長くは  持ちますまい・・」 動く・・ これは時代が動くぞ・・ アカベは 街道の脇の森の中へと 闇にまぎれるように 消え去っていった・・ てか、森の中に入るなら 虚無僧の変装・・ いらなくね?
/1370ページ

最初のコメントを投稿しよう!