5239人が本棚に入れています
本棚に追加
/400ページ
二人が去ってから達也はヒロに話し掛けた。
「しっかし、陽もあんな可愛い娘よぉ連れてきたな。隅には置けん奴や」
「そんな可愛いか?」
「目腐っとるんとちゃうの? 女の子苦手やからって、お前ないわー」
「苦手と言ってもゲームする女は嫌いじゃないぜ」
少しムッとしながらヒロは言った。
ヒロは言葉を続ける。
「それに女にしちゃ中々胆が据わってそうだ」
「確かにな。入ってくれるとええなー」
「俺はどっちでもいいけど。まぁ、俺らの隊に入隊した事になった時の為に連携や隊列を考えておくかな」
「このひねくれ者め」
†
それから陽と葵は連日連夜ログインし、レベル上げや、クエストをこなしていった。
ログアウトするのはほとんど食事や風呂。
それも極短時間の内。
ゲーム内で寝てしまう事もあった。
最初のコメントを投稿しよう!