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黒木の目にはF4Fが黒煙を吹き上げながら、墜ちていく姿が映っていた。
だが高田の烈風も無傷ではなかった。
あちこちに12、7ミリ弾が突き刺さっている。
しかし幸運なことに航行に問題はなさそうだ。
敵が単機でよかった。
黒木(くそっ!馬鹿しやがって!)
黒木(だが守られちまったな…。後で旨いものでも食わしてやらねぇとな。)
……どうやら戦闘は収束してきている。
日本側が随分有利に戦いを進め、敵のCAP部隊は30%程の機体を失い、傷ついた機体も多い。
味方は2機の烈風と3機の零戦を失っただけだ。
黒木(そろそろ潮時か…)黒木は燃料計をちらっと確認する。
攻撃隊も攻撃を終え帰還を開始しているようだ。
黒木「上野そろそろだろう。」
上野「そうだな俺の燃料ももう余裕がない。」
上野「全機聞け!攻撃隊は帰還している!もう十分だ。全機帰還だ!」
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