本編

13/13
588人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
「なるほど」 そう言う事かと、一人納得した見たいだ。 青森は赤くなってうつむいていた。 男はタバコの煙を吐き出しながら繰り返した。 「なるほど」 青森は可愛そうな程、赤くなっている。 「所であけすけさん」「あみすくだ!」 すぐに否定された。 「阿見好さんは、小林先生の事、何か知ってますか?」 阿見好はチラリとこちらを見る。 「何か」 つぶやいた。 「えっと、先生2日間学校休んでるんで何か?」 ふぅ~ あけすけは煙を吐き出すと、やれやれと言いたげに言葉を吐いた。 「知らねぇ」 「俺は他人に干渉しない主義なんでな」 男はアゴを動かしタバコで後ろを指す。 振り向くと、小太りのおばさんが鍵束を持って近付いて来ていた。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!