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「なるほど」
そう言う事かと、一人納得した見たいだ。
青森は赤くなってうつむいていた。
男はタバコの煙を吐き出しながら繰り返した。
「なるほど」
青森は可愛そうな程、赤くなっている。
「所であけすけさん」「あみすくだ!」
すぐに否定された。
「阿見好さんは、小林先生の事、何か知ってますか?」
阿見好はチラリとこちらを見る。
「何か」
つぶやいた。
「えっと、先生2日間学校休んでるんで何か?」
ふぅ~
あけすけは煙を吐き出すと、やれやれと言いたげに言葉を吐いた。
「知らねぇ」
「俺は他人に干渉しない主義なんでな」
男はアゴを動かしタバコで後ろを指す。
振り向くと、小太りのおばさんが鍵束を持って近付いて来ていた。
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