2009.2/4

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『ヤバいヤバいヤバいヤバい…』 頭の中で警鐘が鳴っている。   兄ちゃんが靴をはき終わった時、後ろを見てみたら、人力車は居なくなっていた。     うちは一安心して人力車に乗った。     少し先へ行くと、やっぱり公園があった。…まぁ、公園と言ってもベンチしか見当たらなかったが。   すると、神社ならではの物も発見。 神社の入り口にある手と口を洗う場所…御手水があった。 おそらく、ここが入り口側なのだろう。   でも何故か御手水が2カ所あった。   その内の1カ所にさっきの着物の連中がいた。     何故か、3人とも御手水へ上がって、水の中へ入っていく…     その中は深いらしく、うちが乗っている人力車を引いてる兄ちゃんが 「危ない!!あの人たち、溺れる!!」     そう言って、人力車を引くのをやめ、兄ちゃんは3人を助けに向かった。   「行ったらマズいぞ!!」 そう言っても兄ちゃんは聞かずに走っていった。     兄ちゃんは上半身水に浸かり、一番近くにいた赤い着物の人へ腕を目一杯伸ばし、その人の手を取った。その人はニコリと笑い、兄ちゃんを水の中へ引きずり込んだ。   うちは『ヤバい!!あの兄ちゃん助けな!!』そう思って、水の中へ肩まで浸かり、赤い着物の人に「おい!!こっちだ!!」と言った。   すると、赤い着物の女はこっちを向いて、兄ちゃんの手を離した。     赤い着物の女はうちより若く、恐らく18位だろう。   やけに色白で、綺麗な顔をしていた。   赤い着物の女はニコリと笑いうちに近づく。   向こうがすぃ~…と近づくと、うちも、すぃ~…と外へ向かう。     また、お互い止まると、向こうは再びすぃ~…と近づく…うちも、すぃ~…と外へ向かう。   うちは壁が背に当たった。   うちは兄ちゃんが外へ出ているのを確認した。   目を女の方へ向けると、女はニヤリと笑い、すぃ~…と近づこうとしていた。     『次、きたら顔面に蹴りいれたろ。』 そう考え、女はすぃ~…と来た。
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