僕の両手

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僕の両手

僕の両手は君を抱きしめるだけのものじゃなくて 生きてくために嘘さえ抱きしめ キタナク汚れてく だけど君が愛しそうに 僕の手を頬に当てながら 幸せだよって言うから 迷ったりはしないさ 頑張ろう ある朝久しぶりに新聞を広げて見ていたら いじめ・裏切り・殺人 誰かの哀しい叫び声 世紀末を飾る記事を コーヒーに浮かべ飲みほそう 陽だまりで気持ちよさそうに 君は花に水をやってる 思春期の頃に 初めて生きてく意味を考えた 不器用にただ 夢も愛も自分も守ろうとしてた ひとつずつ年を重ねては 少しずつ手が汚れてくけど あの時キレイに思えてた 世界は忘れない 頑張ろう 僕の両手は喧嘩もするし 例えば君を叩いたりもした 僕の両手は小さいけれど 例えば君の涙しか拭えないから 大事なこと笑ってごまかせば 上手く生きていけそう 言いたいことさえ言えずに 僕も塗りつぶされていく だれかの心の叫びも 流行りの玩具になってく 弱いものだけを痛めつけ 笑いの種をふやしていく
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