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通いなれた通学路。
見慣れた景色。見慣れた仲間。
高校生活にも慣れて、心にも余裕が出来た俺は、ある時友達に女の子を紹介してもらった。名前は(仮の名前、みき)。とても小柄で可愛らしい子だった。
携帯やプリクラが流行り始めたばかりの時代だったからか、メールを常日頃やりとりをしていた。
その時は夢中で、授業なんて頭になかった。授業中も家にいるときも、連れと遊んでる時も…
そんな事がしばらく続いて俺と(みき)は付き合う事になった。
俺は始めて人を好きになると言う意味を知った。
息苦しいような、わくわくするような、変な感じだった。
不器用で、無関心で、頑固な俺を文句一つ言わず着いてきてくれた。
マジありがとう…
毎日毎日が楽しくて、時間が過ぎるのも早く…
朝、いつもメールで起こされて、寝ぼけながら(みき)からのメールを見て幸せだった。
クリスマスがある月、久しぶりに連れの家に泊まる事となった。
珍しく(みき)からのオッケーサインもでた。
そして岐阜に付き連れと喋っていた。
その時は(みき)も友達と遊びに行ってるよ~で連絡はとっていなかった。
20時に帰ると言っていた言葉信じて待ってた。
それから20時になると(みき)からメールが来た。
「今から帰るよ~」
俺は「帰りながらメールあぶねぇで家に着いたら連絡くれや」と送った。
それから1時間。
全く連絡がない。
心配になった俺は、もう一度メールを送った。「大丈夫か?」…
すると(みき)「助け」…
すぐに電話した。
だが電話にでない。
すると10分後に電話がなった。
「みきからや」
すぐに電話に出ると、「はぁ…はぁ…」
何かから逃げているように感じて俺は「大丈夫か?今どこや?」
みき「なんでも…ないよ」といいさりすぐに電話を切ってしまった。
するとまたかかってきて、同じような事の繰り返し。
誰かに追われていると分かった俺は、メールで場所を言うように伝えた。すると場所を送ってきた。「〇〇駅」岐阜からじゃ間に合う訳がねぇと思い、連れの先輩に車を借りて飛んでいった。
俺も気が動揺して、自分を見失っていた。頭の中では「その男殺す」と繰り返していた。
駅に着くと、真っ暗で何も見えない。
自動改札もなく田舎の駅だった。
いろいろ走り回っていると何処かから「キャーッ!」と言う声が聞こえた。
急いで行くと、そこには発狂してしまっておかしくなっていた(みき)がいた…俺が側に寄って
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