境目

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昨日彼女と別れた。 理由は『しつこい』 僕は一途なハズだった。 一途なハズだった。 『しつこい』と『一途』の狭間。境目で立ち尽くした僕は、ガムを口に放り込み、また、境目の線に沿って歩きだす。 ガムは悲しみを、寂しさを隠す相棒。 相棒が居ればどんな道も怖くない。 噛み締めれば、涙もこらえれる。 … …微妙な境目は僕を混乱させる。 怒りの矛先は相棒へと向けられる。 混乱は僕にとって怒りでしかない。
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