出産

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AM 09:00 『じゃあ誘発剤を射つね。ちょっとチクッとするよ。』   いよいよ… 射ったらすぐ来るのかな。 陣痛に耐えられますように!! 『体を温めた方が赤ちゃん降りてきやすいよ。ベッドで寝てなくても、動いたりしていいからね。』 そう言われて、私は何回もトイレに行って歩いたり、タオルケットを体にかけて体温を下げないようにして、足湯をしたり色んなことをした。   分娩室は、本当に暖かくて汗をたくさんかいた。 だけど、早く産まれてほしくて、耐えれるだけ耐えようと思った。 誘発剤を射ち始めて一時間。 『明希!』 お母さんが来てくれた。 『今してる点滴が、誘発剤?どう?痛い? …ここ暑いね。明希、暑くないの?!』 「さっきから、少しだけ痛みがあるけど…これが陣痛なのかは分からない。 暑くした方が、赤ちゃん降りてきやすいんだって。」 『お母さんは明希みたいな出産してないから、よくわからないけど…何か大変そうやね。 夕方には仕事だから帰るけど…ごめんね。 それまでに産まれてくれたらいいのにね。』 「大丈夫。1人で頑張れるよ。」 1人で産むって決心してたけれど、お母さんが来てくれたことは私にとってすごく心強かった。
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