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10年後の約束
遥「え?転校??」
祐二「うん」
遥「どうして、急に・・・」
ずっと一緒だった、中学のときから仲良くて毎日一緒にいて。
一緒にいて楽しくって、毎日馬鹿やって先生に怒られて。
でもあなたの隣が居心地がよくって、これからもずっとこのままでいたいと
思ったときだった。
突然の彼からの転校という言葉。
信じられなかった。
恋人同士になんてならなくていい、ただあなたの隣で笑っていたい。
それだけが私の願いだったのにそれももう出来ないの??
遥「親が離婚するんだって、それで俺は母さんと一緒に東京に行く」
遥「東京か・・・遠いね」
祐二「あぁ」
遥「行かないで、なんていわないよ」
祐二「わかってるよ、なぁ遥??」
遥「ん??」
祐二「これ、持ててくれない??」
そういって彼に渡されたもの、それは彼が大切にし、毎日つけていたネックレスだった。
遥「いいの??大切にしてたんじゃ・・」
祐二「遥に持ててもらいたいんだ、俺は遥がずっと好きだった」
遥「祐二・・・私も・・・」
祐二「でも、離れて気持ちがどうなるかなんてわからない。だからもし10年後の今日
気持ちが変わってなかったらまたここに遥に告白しにくる」
遥「祐二・・・わかった、私絶対気持ち変わらないから」
祐二「俺も」
そして最初で最後のキスをした。
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