第七章

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「全員立て。 【転送】」 ウィン ドンッ ユーリが出現させた大きな箱。その中には特殊な素材で作られた、様々な種類の大量の武具が入れられていた。 「決まった者からここにある武具を取り、手に馴染ませておけ」 リクとメレン、チハヤは言うまでもないが、クラスの3分の1程はすぐに武具を取る。 だが、ハスノは動く気配すら無く、ただ立ちすくみ悩んでいた。 「どうした~?決まらないのか?」 リクが声をかける。ハスノの目は潤んでいた。 「私……武具の扱いとかすごい苦手なんです。 今までの実習は、魔術で誤魔化せたんですがぁ……」 遂には顔を俯けてしまった。
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