第七章

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「皆気を取り直せ…あれは私が責任を持って処理する」 つい、ユーリも感情的となる。 「先生ぇ~、今日何する感じなんすか? ってかすげぇ気になるんすけど」 質問したのは、一人の気だるそうな生徒だった。 「そうだ、すっかり脱線したな。 今日は武術、特に武具の扱いの実習に入る」 生徒達にざわめきが起き、表情には真剣味が増した。 「大戦後目立った争いこそないが、こんな時代だ。いつ、何が起きようが不思議じゃない。 最低でも、自分の身は自分で、だ。 さて、中等部では刀槍や銃火器、投擲系なんかの基本を鍛錬してきたな。 高等部ではその中から自分にあった武具を選び、それを自分の得物にしていく。 なかなか重要な選択だ。自分の適性を考えて、慎重に決めるように」
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