序章:魔物覚醒

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──かつて『魔物』のみが生息していた世界に、4つの『魔石』が存在した。 それは『ヒト』を生み出し、『魔物』と共存し合うことを目的に『ヒト』は生きる道を歩み始めた。 しかし『ヒト』は自分を生み出した『魔石』を利用し、その『魔石』の力で『魔物』を鎮めた。 ──時は進み架空世紀XX年、老いた民は伝承を伝え、若き民はその伝承を引き継いだ。 一部の選ばれし民には、いつ目覚めるか分からぬ『魔物』の対策のために国軍に配属され、活力のある若き者は国軍運営の防衛学園に通い、一人前の兵士となる為に勉学に励んだ。 (──『起源説 1』 14ページより)  この伝承は今も絶えることなく伝えられている。そして多くの次世代を歩む者達に伝える為に民はこれらを書物に残した。  書物は時の流れと共に伝えられ、そして更に未来へと受け継がれようとしている。  そしてこれより、新たな歴史を刻む者へ伝えられようとしていた。
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