雨夜

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  「……わかった。 んじゃ、家に連絡しとけよ」 「うん……!」 その言葉に、夢は目を袖で擦ると、何事もなかったかのように、嬉しそうに笑った。 そして俺から頭を離し、立ち上がると、パジャマのポケットから桃色の携帯電話を取り出す。 「お姉ちゃんが、 出てくれないかなぁ?」 そう、呟いてから、 携帯電話を耳に当てた。
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