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赤ずきんと狼サン
ある日,暗い森にいた女の子は,途中で狼サンに会いました。
【お嬢サン何処に行くの?】
狼サンが言うと
[何処も行かないわ。只ある方を待ってるの。]
と女の子が言いました,狼サンが
【一人で,待ってたら危ないから僕も一緒に待ってるよ】
優しい狼サンは,女の子と一緒に待つ事にしました。
狼サンは,女の子を寂しくさせない為に,自分の今までの事を,楽しく話してあげました。
女の子の笑い声は,暗い森中に響きました。
でも何時間経っても,女の子の待ってる人は,来ません。
狼サンは,不思議に思い
【遅いね?まだ来ないのかな?】
と言いました。
突然女の子は,泣き出し
[誰を待ってるか,分からないの。ワタシがどうやって来たかも分からない。どうして,ワタシが泣いてるのかも分からない。でも此処に来れば,凄く悲しくなって,楽しくなって落ち着けるの。]
狼サンは,優しく女の子を抱きしめ
【泣いて良いんだよ。お嬢サンが,泣いてる姿は僕とお月様しか見てないんだから
ほら,,,見てごらん,お月様が一緒に泣いてくれてるよ。】
急に降りだした雨に,女の子は声をあげて沢山泣きました。
暗い森に響く,女の子の泣き声。
【お嬢サンが,死ぬまで僕が側にいてあげる。】
狼サンが,優しく耳元で囁くと女の子は,その言葉を信じ,泣きながら逝きましたとさ
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