プロローグ~若気のいたり

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ある日、一緒に行動してたメンバーの一人が女を孕ませた。 「女なんて道具だ」って言ってた奴が 急に「俺、パパになる」と言って意気揚々と退学届けを担任にたたきつけた。 腐った俺達はそんなまともになろうとする眩しい姿に無性に腹がたった。 そこで、親父狩りをした汚い金を餞別にくれてやった。 「ありがとう。助かるよ。お前らホントいい奴だな」 泣いて喜んだ。 それは知らないオッサンが泣きながら出した金だ。 心の中でほくそ笑む。
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