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『雅ちゃんが、好きだ』
最後に見たのは、玄関モニターに映った悲しい顔。
「アハハ…、アハハハハハハ」
泣きながら笑う私は、狂っているのだろうか。
この散らばった破片のように、私自身が壊れてしまえばいい。
何も思い出せないように、砕け散ってしまいたい。
「雅!!」
「私は、雅なんかじゃない!!」
恭平の腕を振り払い、寝室を飛び出した。
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