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「あの…処刑さん…」
「……?」
僕が呼び止めると処刑さんはピタリと足を止めゆっくりこっちを振り向き
仮面の向こうの生気のない双眼で僕を見た
処刑さんにとってそれは普通の行為なのだろうが僕は少し恐かった
「えぇっと…その…ちょっと来てください」
「…何で?」
「とにかく来てください!」
「え……!?」
何でと聞かれたが自分が鎌を持っているとは言いづらいので
とりあえず処刑さんの腕を掴んで自分の牢まで走っていった
彼の腕はとても細くて自分の手から何度もすり抜けそうになった
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