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気が付いたら僕は自分の冷たいベッドに寝かされていた
先程の毒ガスを少なからず浴びたせいか暫く起きる事ができなかった
隣には相変わらず同じ形の自分より少し綺麗なベッドに寝転んでシューズ雑誌を読んでるキレネンコ
トイレで気絶していた僕を運んでくれたのは彼なのだろうか?
いや、それはないはず
恐らく彼はあの時そのままベッドに戻り今のように雑誌を読んでいたと思う
だとしたら誰が?看守さん?それとも処刑さん?
考えれば考えるほど不思議に思えてきたのでキレに聞いてみることにした
「キレ、僕をここに運んでくれたのは誰ですか?」
「……」
「キレですか?看守さんですか?」
「……」
「もしかして処刑さんですか?」
「……」
いくら聞いても返事は無いがもうなれたことなので特に気にする事はなかった
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