うたかた。終幕。

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「もう行くね。寝過ごさないでね」 「…うん。わかった」 「いい子^^」 まだベッドに入ったままの彼の頭を軽く撫でる。 「じゃあね」 「ん…」 名残惜しい気持ちを残し、ベッドから離れる。 彼は。まだ眠そう。 また寝ちゃいそうだけど大丈夫かしら。 「帰り道、気をつけてね」 ベッドの中から投げかけてくれた言葉。 うれしいわ。 「うん^^大丈夫よ。ありがとうね」 「・・・またね」 …ねぇ、キミは気付いてる? 本当に『また』があるのかは解らないけれど、キミからのその言葉はとても嬉しいのよ? 「それじゃあね。行ってきます^^」 「ん。行ってらっしゃい」 今回こんなことになっちゃったから。 アタシから『またね』とは言えなかった。 でもね。 楽しかった、よ。 幸せ気分を十分もらったよ    
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