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「あ゛っちぃー………」
夏休み。
馬鹿な俺は
テストとかいろいろやばく
補習、ということで
教室にいる。
現在教室にいるのは
俺を含め、たったふたり。
プリントが終われば
帰っていい、と言われたが
まともに授業なんて受けてない
俺には、わかるわけがない。
「(相沢がいなきゃ、面倒な補習なんてうけねぇのに)」
横目でチラッ、と
三個離れた席に座る女を見る。
『ねぇ』
同じクラスの馬鹿な奴、
相沢美香。
相沢は自分の席をたち
俺の隣に座る。
「んだよ」
『問い10、わかる?』
「んなもんわかるわけねぇーだろ。自分で考えろ」
『あはは、だよね!わかるわけないか!先生に聞いてくるわ』
また、席を立ち
俺に背を向ける。
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