別れ

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「巧!」 急ぎ足で歩く俺を 美穂は追い掛けて来て 俺のTシャツの裾を掴んだ。 「もう! いい加減にしてくれ!」 そう叫んで振り向こうとした時、 美穂は自らの体を 俺の背中に押し付けてきた。 「美穂……」 「巧、信じて貰えわんでもエエけど言わせて!」 美穂の言葉の力に 俺は頷くしかなかった。 「私は、友永巧が好きです。 これからもずっと……」
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